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身近な法律入門(コラム)

身近な法律入門(コラム)

こちらでは当事務所のメンバーが身近な法律の話題をとりあげています。ほんのちょっとためになるようなことを書かせていただきますのでどうぞご参考になさってください。(※コラムの内容は執筆当時の法律・判例を前提としています。)

意外と知らない「印鑑」のこと
(弁護士 網野雅広)

先日、印鑑について質問を受ける機会があったのですが、意外と皆さん知らないのかもしれないな、ということで今回は「印鑑」についてまとめてみます。

まず、よく聞かれるのが「印鑑がないと契約書は無効ですか?」という質問です。これはNoです。契約というのは当事者間の意思が合致していればよくて、その内容を書面にしたものが契約書です。逆に言えば、「契約書の内容で確かに了解している」ということがわかればいいのですから、印鑑がなくてもちゃんと署名があれば「確かに了解している」と言われる可能性は高いです。もちろん、署名があっても印鑑が押してある方がいいのは間違いありませんし、その印鑑も「実印」であることがさらに望ましいです。逆に、署名ではなく印刷された名前(記名、といいます)だけの場合、これだけだと「確かに了解している」とは全く言えませんので、印鑑、それも実印が必須です。気をつけてください。

続いて皆さんもイマイチ何なのかがわかりにくいのが「捨印」です。本来印鑑を押すところとは別に、上や横の余白に同じ印鑑を押すのが「捨印」で、これは「あらかじめこの書類を訂正することを認めますよ」という意味で使われています。何度も何度も訂正印をもらうのは面倒だよね、という場合に使われることが多いです。実際、弁護士や司法書士に渡す委任状なんかだとこの「捨印」を押してもらうことが多いです。ただし!「訂正していい」と認めることになるので、勝手に書き換えられたら困るような書面(契約書なんかは典型ですね)には捨印を押さないでくださいね。

それから、区別がつきにくいのが「割印」と「契印」です。「割印」というのは文字通り、2つとか3つに割れるように押した印鑑のことです。AさんとBさんが契約をしたときに、「この2通がセットで、それぞれが1つずつを持つことにしたよ」ということがわかるように、2通にまたがるように押すのが「割印」です。一方、「契印」というのは複数のページがある書類について、見開きページにまたがるように押すものです。これは、契約書の途中のページが差し替えられることを防止するためです。

いかがでしたか?意外と知らないことがあったのではないでしょうか。

(平成31年2月8日)