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LM総合法律事務所

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身近な法律入門(コラム)

身近な法律入門(コラム)

こちらでは当事務所のメンバーが身近な法律の話題をとりあげています。ほんのちょっとためになるようなことを書かせていただきますのでどうぞご参考になさってください。(※コラムの内容は執筆当時の法律・判例を前提としています。)

文書テンプレートの活用と注意点(弁護士田口悠樹)

 

1 何らかの約束を交わそうとするとき、それが特にお金や財産に関することであれば、文書にしておくのが手堅いです。相手からサインをもらった文書は、通常は、「サインした人は、その文書に記載されている文章のとおりで間違いないという意思を表明した」という証拠になるからです。この「証拠」の効果が出るのは、相手がこちらの望み通りに動かなかった場合です。証明が容易になるため、裁判所の手続を利用した回収がスムーズになります。さらに付け加えると、お金の支払いの約束であれば、公証役場で強制執行認諾文言付の契約書を作っていればベストです。訴訟をスキップして財産の差押えをできるからです。

2 こうした文書ですが、ネットを探すと様々な書式が見つかります。無料のものも多くあり、たいへん便利です。他方で、ダウンロードした書式をそのまま使って失敗してしまう事態もあります。たとえば、次のようなことが考えられます。

・専門家と認識した人が実は専門家ではなかったので、書式の出来がよくなかった。

・ダウンロードした書式が、別の場面を念頭に作られたものだった。

・オリジナルで追加した部分によって、無効な文書ができあがってしまった。

・相手にサインを求める過程で、有無を言わせず強引にサインさせてしまった。

・そもそもお金を請求できないはずのものに、支払わせるサインをさせてしまった。

3 大きく分けると、①文書の記載内容の問題と②文書の作成過程の問題とに分けられます。どの分野でもそうですが、訓練を積んでいないと、ネットから自分の状況にぴったり当てはまるものを見つけ出すのを難しいです。情報の価値の見極めが、半ばフィーリング、勘に頼ることになってしまいます。どう選ぶかですが、文書を作る目的に立ち返ってみると、相手が約束どおりに動いてくれなかった場合に、裁判で役立つかという視点が必要となります。この視点から、「この書式で問題ないか、直す点はないか、一からつくる必要があるか」という検討を経て、手堅い文書作成ができます。

4 文書の作成でいえば、ご相談の内容について、文書作成後の裁判を想定して、実現したい要素が盛り込めているか、無効とされる要素はないか、どのような説明をするのがよいかなどを、助言し提案するのが我々弁護士の仕事です。こうした相談をすることで、どこまでをご自身で進めるべきか、費用との兼合いでリスクの見積もりが可能になります。

どうぞ、お気軽に無料の法律相談をご利用ください。

(平成30年12月7日)