病院を訴えたい
66歳男性です。
損傷したため右足の手術を行ったのですが、1年が経っても痛みと痺れが取れないので別の病院に通院したところ、足の神経が手術により切られ繋げられていなかったとのことで再手術となりました。現在足の痛みは和らいだものの痺れが残ってしまい感情的にも許せないので手術を執刀した病院に対し訴えを起こしたいのですが費用や方法が分かりません。教えてください。
それは許しがたい出来事ですね。
詳しくお聞かせください。
証拠集め
訴えを起こすとなると証拠が必要になるかと思うのですが
今回、1年前の出来事になるのでかなり昔の事ですし、
どのように証拠を集めればいいのでしょうか。
まず、診療記録を開示して頂くのが良いと思います。
厚生労働省の診療記録開示に関するガイドラインでは、開示は義務とされています。
また、拒否する場合にはその理由を文書で通知しなければなりません。
まずは、こういった根拠を明示して任意に開示を請求してみるのが良いと思います。
また、事実経過や診療録(カルテ)等の改ざん、破棄、隠匿のおそれがある場合は、事前に証拠保全をすることも必要です。
他方で、開示してもらった資料は医療の専門用語や業界の書き方であり、一般の方には読むこと自体が難しい場合や開示してくれない病院もあるかと思います、
その場合には弁護士に依頼して、病院に対して証拠開示を求めることやその意味内容を解き明かすことを考えてみてはいかがでしょうか。
訴訟になった場合
本件では、1年が経っても痛みと痺れが取れず、足の神経が手術により切られ繋げられていなかったとの診断がなされており、後遺障害における「局部に頑固な神経症状を残すもの」(後遺障害別等級表第12級)、「局部に神経症状を残すもの」(後遺障害別等級表第14級)に該当する可能性があるため、医師の診断等を根拠に慎重な判断が必要です。
訴訟になった場合ですが、裁判の相手方であれば文書提出命令、第三者が証拠(文書)を所持している場合は文書送付嘱託や調査嘱託等があります。
また、裁判官も医学的知識を有しているわけではございませんので、医者の意見書を作成してもらうことなどが大きい要素になります。
お医者さんの対応について不審に思われた場合には、損害賠償請求ができる可能性もあるかと思いますので、一度ご相談ください。
なるほど。
一度相談してみようと思います。
ありがとうごいざます。
当事務所は様々な事案を取り扱っている総合法律事務所になります。
些細なことでも気になる事がありましたらお気軽にご相談ください。
お問合せフォームはこちら
遺言や相続、交通事故、会社法務、医師や歯科医開業支援、離婚問題、不動産関係、破産や再生などの債務整理、財産管理、刑事事件などのご相談は
横浜、みなとみらいの弁護士事務所「LM総合法律事務所」まで
他のコラムを探す
キーワードで検索